5月3日。
法律上は「祝日」。
でも、わが家ではこの日に国旗を掲げない。
その日の拡大版ゴー宣道場。
開場前から長蛇の列。
いつにも増して熱気溢れる回になった。
ゲストは4人。
井上達夫先生の発言が一番多かった。
しかも早口で立て板に水。
これを活字にすると、全体に占める割合は
かなり大きくなりそうだ。
初心者には必ずしも親切な内容ではない。
しかし、その論理性と熱意、更に人柄の好ましさは伝わったはずだ。
伊勢崎賢治先生。
殆ど日本人でただ1人の国際的な紛争解決のプロ。
どんな押しの強いタイプの人物かと思っていた。
しかし、実際にお会いすると、物凄くシャイ。
実直、誠実。
こういう方だからこそ、至難な交渉を成功させて来たのだと納得した。
壇上で特に注目した発言は2つ。
1つは「憲法9条2項の改正なくして日米地位協定の改定なし」
と明言されたこと。
これはご本人も「この場で初めて話します」と断っておられたように、
従来より一歩、勇気を持って踏み出されたご発言だ。
私がこう評価する意味が分かりにくい方は『ゴー宣〈憲法〉道場』
収載の拙文を参照。
もう1つは、「ガンジー的非暴力主義」の真意を
明らかにされた発言だ。
声高にアジテーションされる訳ではない。
だがインパクトの強烈な発言がいくつもあった。
山尾志桜里衆院議員は、絶妙な比喩を駆使して明快。
会場を勇気付けるお話。
そして当日、参加戴けるか不安視されていた
立憲民主党代表の枝野幸男衆院議員。
限られた時間だけのご参加ながら、
我々が確かめたかったポイントはほぼ漏らさず語って戴いた。
あの20分程こそ、トータルな意味で道場全体のハイライトだろう。
教条主義的な護憲を明確に排し、「立憲的改憲」への支持を躊躇
(ためら)いなく表明された。
2部は会場からの質問をもとに活発な幅広い議論ができた。
今の日本で「徴兵制」を巡って、ここまでタブー無き、
本質的な議論が、冷静緻密に出来る場所は稀(まれ)だろう。
今回の道場は大成功。
私はまぜっかえす位しか、出来なかったが。
会場の下見をして、当日の舞台の設営、
受け付けから最後の片付けまで、誠心誠意取り組んで下さった皆様、
ゴールデンウィークの最中、組織的な動員などとは全く無関係に、
ご自身の見識と判断で、わざわざ会場に結集して、最後まで真剣に
参加して下さった皆様、ひとえにそうした方々のお蔭だ。
深く感謝。
だが、戦いの本番はこれから。
6月にも「SPA!」版(渋谷)と九州(福岡)と、
2回の道場が待っている。
共にまっとうな改憲を目指そう!